特別賞
「地球にやさしく」

知多市立八幡中学校 1年

髙井 祐哉

家族で夕食を囲んでいる時、父が
「父さんの仕事仲間が日本近海へ船釣りに出かけたんだけど、何が釣れたと思う?」と、僕と弟に聞いた。
僕は、夏だから「イシダイかな。」と言った。
すると父は、「それが、“ナポレオンフィッシュ”を釣り上げたんだ。」と言った。僕はとても驚いた。通常、ハワイやオーストラリアなどに生息する南国の魚が、日本近海にいる。「地球温暖化」がさけばれているが、この問題を意識した瞬間だった。海水温度が上がってきている・・・。

地球温暖化は、人間の産業活動に伴って排出された二酸化炭素などの「温室効果ガス」が影響する。その濃度が増加することで、地球の表面温度が上昇する事である。それによって、海面水位が上昇したり、砂ばく化が進み、人や動物に多大な被害を与える。

「地球温暖化」

先送りしてはいけないとは分かるけれど、実際僕達は何をしたらいいだろうか。とても大きなテーマで分かりづらいけれど、少し考えてみた。僕は小学生の夏休みに、「すだれ」をすると本当に室温を下げる事ができるかという疑問から、実験で確かめた事がある。夏のよく晴れた日に、自宅二階で、すだれをした時としない時の室温の変化を温度計で計って記録した。すると、平均二度以上違っていた。そう、すだれを利用すれば、エアコンを使う時間が減る。節電になる。皆で協力すれば、かなりのものになる。その他に「グリーンカーテン」もある。僕の住む町内でも夏の間、よく見かけるようになった。「ヘチマ」や「ゴーヤ」などのつるのある植物を窓辺にはわせてある。植物は、葉や茎から水分を蒸発させるために、空気中の熱を利用する。その結果、周囲の温度が下がり、葉が熱や日光をさえぎってくれる。また、ヘチマなら、たわしにもなり、夏バテ防止の食材にもなって一石二鳥である。また、「風鈴」もそうだ。つるしておくだけで涼しさを運んできてくれるような気がする。五感の一つ「耳」で涼しさを感じる。

こうして考えてみると「地球温暖化対策」は昔の人の知恵と工夫を生活に取り入れる事が重要な事の一つであると思った。真夏、「打ち水」で天然の冷気にふれたり、夏は涼しい肌着、冬はウールなどの温かい肌着や重ね着をするなど、あまり深く考えずに出来る事をやる。

地球が悲鳴をあげている。僕は、
「昔の知恵と工夫を見直せ。」
と地球が言っているような気がする。僕達、そして未来の子供達が暮らしやすい世の中であるために、「今」から「出来る事」を「昔の人達に習って」やらなければいけないと思う。小さな努力を積み重ねて、「地球にやさしく」していきたい。