特別賞
「障害者のために」

常滑市立南陵中学校 3年

久田 乃愛

私には、「自閉症」という障害を持った妹がいます。「自閉症」とは、コミュニケーションが上手くとれなかったり、感覚に異常があったり、その人によって様々な症状があり、理解されにくい障害です。私の妹は、今小学校六年生ですが、会話はほとんどできません。そのため、自分の気持ちを上手く伝えることがあまりできません。実際、毎日一緒に暮らしている家族や妹の学校の先生でさえ、妹が突然怒ったり、泣いたりしたとき、理由が分からないときがあります。そのほかにも、階段が恐かったり、物にこだわりがあったりします。障害者は、健常者と違うところがたくさんあり、きっととても辛い思いで、毎日を過ごしているのだと思います。それなのに、差別をしたり、変な目で見たりする人がいます。そのようなことはいけないことではないでしょうか。私たち健常者が障害者のことを理解し、障害者が安心して楽しく、私たちと同じように過ごせる環境を作ることができると良いと思います。

私自身、変わらなきゃいけないと思うことがあります。私は、妹と出掛けるとき、もし友達と会ってしまったらどうしようと思ってしまいます。なぜかというと、妹が自閉症だということを知られるのが恥ずかしいと思ってしまうからです。そのため、妹が障害を持っているということを知っている友達は少ししかいません。でも、本当は恥ずかしいと思ってはいけないと思うし、妹のことを話して少しでも自閉症のことを理解してもらうことが大切なのではないかと思います。障害は、その人の個性であり、恥ずかしがってはいけないと考えるようになりました。これからは、自閉症について友達に話して、少しでも障害について理解し、障害者に優しく接してくれる人が増えてくれると良いなと思います。

「健常者も障害者も差別なく、仲良く楽しく過ごすことができる」私は、これが当たり前になってほしいです。私は、いつか障害者が、健常者と同じように暮らせる社会になると良いと思っています。妹は、できないことが多いですが、その存在が、いつも家族を一つにしてくれています。私は、そんな妹が大好きです。だからこそ、障害者がどこにでも行けて、楽しく過ごせる社会になってほしいです。障害についてあまり知らない人の障害への理解が深まれば、私の家族のように、社会も温かく、一つにまとまるのではないかと思います。

私は、障害についてもっと勉強をし、理解を深めたいです。そして将来、障害者が楽しく幸せに暮らせるように手助けができる職業に就きたいと思っています。自分がそのような職業に就くことで、一人でも多くの障害者や障害者の家族の役に立てると良いなと思います。