特別賞
「弟の『あっと』」

武豊町立緑丘小学校 4年

吉良 帆灯璃

「あっと。」一さい十ヶ月の弟は、最近この言葉をおぼえて言うようになりました。「あっと」とは「ありがとう」という意味ですが、まだ上手に言えないので「あっと。」と言っています。母やそ母が弟におやつなどをわたして「ありがとうは?」と言い、弟が「あっと。」と言い、頭を下げます。そして、上手にできたらヨシヨシをしてあげます。私もこのように弟に教える時もあります。「ありがとう」と言う言葉は、決して自然に言えるようになるのではなく、小さいころからこうして教えてもらいながら言えるようになってくることが分かりました。私も、小さいころ「ありがとう。」と言う言葉を教えてもらってよかったと思っています。

「ありがとう」と言う言葉は、とても大切な言葉である事はよく分かっています。しかし、毎日「ありがとう。」と言う場面がたくさんあるのに、言わずにすませてしまっていることもあります。特に、家族に対してはなかなか言うことができていません。例えば物を取ってもらいたい時に「○○取って。」とたのみます。そして取ってもらったらそのまま使い始める、という行動をしてしまっていることがあります。
“ 取ってくれてありがとう”の感しゃの気持ちは全く伝わっていません。もし、反対の立場だったら、とても悲しい気持ちになります。家族だから、毎日いっしょにいるから、とあまえてしまっている気持ちがあったと思うので、これからは家族に対しても、きちんと「ありがとう。」と言葉にして伝えていこう、と思います。

他には、はずかしくて「ありがとう。」と言うことができないこともあります。登校中に通学路見守りたいのおじさんにあいさつをしたら
「大きな声であいさつができてすごいな。」
とほめてもらい、とてもうれしかったのですが、周りにみんながいたのではずかしくて、「ありがとう。」と言うことができませんでした。この時も“ほめてくれてありがとう”の感しゃの気持ちを伝えることができませんでした。次からは、きちんとうれしい気持ちを「ありがとう」の言葉にして伝えようと思います。

「ありがとう」 言葉は、たった五文字ですが、とても大切な言葉です。でも、言わずにすませてしまうきけんもある言葉です。もちろん、自然に「ありがとう。」と気持ちをこめて言うことができることが一番ですが、感しゃの気持ち、うれしい気持ちを伝えようといしきをして「ありがとう。」と言うことも大切だと思います。たった五文字で言った方も言われた方も気持ちがよくなるま法の言葉「ありがとう」を弟に、これからもたくさん言ったり、言ってもらえるような人になってほしいです。私もたくさん言ったり、言ってもらえるようにしたりしていきます。