スクーリング講義1日目は、高齢化率の国際比較や世界の介護事情(スウェーデン、オランダ、ドイツ、中国など)から日本の課題を分析するとともに、現在日本で進んでいるロボット介護機器開発や導入状況を紹介。尾林教授が施設長を務める特別養護老人ホームでの機器導入事例からその効果や問題点を挙げ、理解を深めていきました。また午後の講義は4、5人ずつのグループに分かれたグループワークを主とし、学生たちがディスカッションをしながら「自分の地域で展開したいシステムとテクロノジー」について掘り下げました。通信教育学部には10代から80代の幅広い年代、さまざまな職業の方々が在籍。全国各地で開催されるスクーリング以外に、テキスト教材を使った在宅学習授業、PCやスマートフォンを使って受講できるオンデマンド授業を揃え、ライフスタイルに合わせて学習できます。卒業生の方々は、習得した知識や資格を活かしてキャリアアップや新たなフィールドを開拓し、全国で活躍しています。尾林教授による講義学生に質問しつつ講義を進める尾林教授オリィ研究所の分身ロボットOriHime(オリヒメ) 「コミュニケーションロボットはいろいろな存在感を持ち、人の気持ちや感情を動かす」と坂田氏は語り、ソフトバンク社の人型ロボットPepper(ペッパー)やオリィ研究所の分身ロボットOriHime(オリヒメ)など、さまざまなロボットの特長を説明。実際の介護現場でロボットと利用者、スタッフが交流する様子を写真や動画で見せながら、「ロボットは人と人とをつなぐ重要な存在。今後、介護現場のテクロノジー導入が加速するが、それぞれどのようなメリット、デメリットがあるのかを理解した上で使うことが重要であり、それを判断する「嗅覚」を身に付けることが介護スタッフに求められる」と話し、知っておくべき知識を丁寧に紹介しました。また講義中にOriHimeを用いた実演も行い、「まずは触る・試す、知ってもらうことから始まる」と体験を通じて学生たちに伝えました。日本福祉大学 通信教育学部 福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科幅広い年代、職業の方が学んでいます。学生データ「世界からみた日本の超高齢社会の現状を振り返り『自分の地域の高齢社会が抱える問題』ミクロとマクロの視点から考える」「現在日本で開発されているAIを始めとする未来型先端テクノロジーの開発について知る」「福祉介護現場に導入されているAIを始めとする未来型先端テクノロジー導入の実際と効果」ゲスト講師による講義講師:坂田 信裕氏(獨協医科大学 情報基盤センター教授・センター長)「海外における未来型先端テクノロジー開発研究と導入」「AIを始めとする未来型先端テクノロジーを導入するために必要なリテラシー」「未来型先端テクノロジー導入の際に留意すべき点」「未来型先端テクノロジーを福祉介護現場に効率的に導入するには」「自分の地域で展開したいシステムとテクノロジー」第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講9/7(土)「これからの福祉経営の課題と『Society5.0』について」「コミュニケーションロボットのもたらすもの」「見守りカメラ・生体センサー活用の事例とICT」ゲスト講師による講義講師:工藤 憲一氏(弘前大学 研究戦略アドバイザー、日本医師会ORCA管理機構株式会社 事業戦略アドバイザー)「地域包括ケアの現状と問題点」「地域包括ケアにおけるテクロノジー導入とは」「『地域包括ケアに必要な未来のテクロノジー』を考える、地域包括ケア展開のための未来型テクロノジーの今後」科目修了試験第9講第10講第11講第12講第13講第14講第15講9/8(日)時間割Pick up!Pick up!ゲスト講師による講義ライフスタイルに合わせて、効率よく学べる学習スタイル。20代18.9%30代23.5%40代32.5%50代19%60代 4.2%70代以上 0.5%10代 1.4%福祉関係36.8%医療関係13.4%会社員10.5%公務員・教職員7.6%無職 4.2%学生0.8%アルバイト・パート5.8%自営業 1.7%その他19.2%年代グラフ職業グラフ通信教育部助成31坂田 信裕氏(獨協医科大学 情報基盤センター教授・センター長)坂田 信裕氏(獨協医科大学 情報基盤センター教授・センター長)28
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