弊社は『「えびせんべい」をお客様に賞味いただき、えびせんべいの里へ来店していただくことにより、お客様の幸福を創造する』を社是に掲げています。基点はお客様ですから、お客様の声は私たちにとって“神の声”。あらゆるニーズやリクエストを収集したいとの想いで、美浜本店に「社長行きポスト」を設置しています。その名の通り、投函した手紙が私に直接届くポストで、各店舗のアンケート用紙も含めると1週間に500通ほどお客様の声をいただきます。せんべいの味の感想、こういう商品が欲しい、店舗のここをこうしてほしいなどの率直なご意見は有難いですね。時には海外からもEメールが届きますよ。その1通1通に目を通していますと、えびせんべいを通したファミリーストーリーを知ることができたり、新たな気付きをもらえたり、背中を押されたり。私たちがやるべきことが見えてくるんです。 お客様の声が形になった例の一つがトイレのリニューアルです。美浜本店と御殿場店の女性用トイレは「トイレに思えない!」と驚かれるほど。ソファを設置した広々としたパウダールーム、給湯・給水、シンクを備えた授乳室、カラフルなキッズトイレまで、お客様の声を元に使いやすさをとことん追求しました。この2店は他店と違って体験コーナーや休憩コーナーも備えた滞在型店舗なので、快適さだけでなくリフレッシュできる空間になっています。お客様にいかに快適に、ゆったりと過ごしてもらうか。その工夫を今後も突き詰めていきたいと思っています。お客様の滞在時間は美浜本店で平均90分ほどですが、私の理想はもう少し長く、できれば半日ほど滞在していただける施設。ちょうど構想を練っている段階なので、ぜひ楽しみにしていてください。 また、週に1度の美浜本店周辺のゴミ拾いと毎年春と秋に行う美浜町と南知多町のゴミ拾いもお客様の声を機に始まった活動です。今から10年以上前ですが、あるお便りの中に「ゴミひとつ拾う心に怪我はなし」という一文が書かれていました。差出人は大手企業の工場管理を担当されている方で、巷で工場での事故のニュースが続いている時期でした。その有難いお言葉に深く感銘を受け、すぐさま清掃活動を強化。地域のゴミ拾いには本店スタッフだけでなく各店舗のスタッフも参加し、150人ほどで取り組む活動に成長しています。 知多半島は農業、水産業、商業、工業まで多様な産業が盛んで、しかも大学まで揃っている地域です。ですから、それぞれの強みを活かし、地域活性化のために力を結集させることでより素晴らしい地域になると思います。それには知多半島に根付く歴史や風習を重んじながら、すべきことを見据えなくてはなりません。大学はその核となり、地域を一つにまとめる力があると思っています。私たちと日本福祉大学は、産学連携プログラムのほか学園創立60周年時にコラボレーションさせていただいた「福せんべい」など多彩なつながりを持っています。ですから今後も連携を推進し、知多半島エリアのさらなる活性化に共に尽力していきたいですね。大学への要望を言わせてもらうとすれば、グローバルな視野を持ったカリキュラムに期待しています。地域視点での問題解決アプローチも非常に重要ですが、同時に世界に目を向けられる人材の育成が求められています。海外交換留学など子どもたちが知見を広げられる機会の提供、そして卒業後に知多半島で学べてよかったと思ってもらえるカリキュラムを構築してほしいと思います。日本福祉大学、そして学生の皆さんの今後の活躍を楽しみにしています。後援会法人会員探訪31週に約500通いただくお客様の声は“神の声”。自治体、大学と連携しながら、知多半島を盛り上げる。■ 〒470-2403 愛知県知多郡美浜町大字北方字吉田流52-1 TEL (0569)-82-0248 ■ 設立:1989年1月(創業1948年)■ 従業員数:143人 ※令和元年12月時点■ 事業内容:えびせんべいの製造・販売■ 事業所:本社・製造工場/美浜町、美浜本店、豊浜魚ひろば店、 刈谷オアシス店、セントレア店、エクスパーサ多賀店、 御殿場店、金シャチ横丁店株式会社 えびせんべいの里30美浜本店に設置されている「社長行きポスト」約40種類のせんべいに加え、自社農園の農作物も並ぶ「売店」日本福祉大学のキャラクター「Puku-Nyan」の包装紙が可愛い「福せんべい」
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