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03特集 SDGs達成に向けた日本福祉大学の取り組みみんなでめざす、サステイナブルな未来。 SDGsは、2001年に策定されたミレニアム開発目標「MDGs(MillenniumDevelopmentGoals)」の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標です。SDGs(SustainableDevelopmentGoals)は、持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成されており、地球上の誰一人として取り残さない(leavenoonebehind)ことを誓っています。発展途上国だけでなく、先進国自身が取り組む普遍的なものであり、2016年から2030年までの15年間に達成することを目標に、日本も積極的に取り組んでいます。 2016年5月20日、内閣総理大臣を本部長とした持続可能な開発目標(SDGs)推進本部が立ち上がりました。SDGs推進本部は、日本が2030アジェンダの実施に取り組むための国家戦略としてSDGs実施指針を決定。この指針では「持続可能で強靭、そして誰一人取り残さない、経済、社会、環境の統合的向上が実現された未来への先駆者を目指す」というビジョンを掲げ、SDGsの17のゴールを日本の文脈に即して再構成した8つの優先分野の下で、140の国内および国外の具体的な施策を指標とともに掲げています。 MDGsでは発展途上国向けの開発目標として、2015年を期限とする8つの目標(貧困・飢餓、初等教育、女性、乳幼児、妊産婦、疾病、環境、国際協力)を設定。一定の成果を達成しましたが、一方で乳幼児や妊産婦の死亡率削減は未達成など課題も残されました。それらを踏まえ、SDGsでは環境、人権、平和に関する目標を追加。MDGsが貧困などの限定された社会課題を対象としていたのに対し、SDGsでは先進国も含むすべての国の気候変動、人権、経済成長など、広範な課題の解決を対象としていることが大きな特徴です。SDGsとは日本政府の取り組み8つの優先課題あらゆる人々の活躍の推進健康・長寿の達成成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会生物多様性、森林、海洋等の環境の保全平和と安全・安心社会の実現SDGs実施推進の体制と手段12345678MDGsからSDGsへ5つの特徴普遍性先進国を含め、全ての国が行動包摂性人間の安全保障の理念を反映し、「誰一人取り残さない」参画型全てのステークホルダーが役割を統合性社会・経済・環境に統合的に取り組む透明性定期的にフォローアップMDGsミレニアム開発目標Millennium Development Goals2001~2015年8ゴール・21ターゲット(シンプルで明快)途上国の目標国連の専門家主導で策定SDGs持続可能な開発目標Sustainable Development Goals2016~2030年17ゴール・169ターゲット(包括的で、互いに関連)全ての国の目標(ユニバ―サリティ)国連全加盟国で交渉実施手段も重視(資金・技術等)31

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