半田市教育委員会賞
「母の存在」

半田市立半田中学校 2年

田村 優衣

母とはどんな存在ですか。私にとっての母は、すぐ怒るし、勝手に心配して面倒くさいどちらかというと嫌な存在です。

私は中学に入ってテニス部に入りました。私はあまり気が進まなかったけど、母に
「少しでも早く上達するように。」
とテニスサークルに入れられました。少したった時、私のテニスを見て母が
「もっとラケットを速く振ったら。」
など色々言ってきました。私なりに頑張っていたのに好き勝手言ってくるので腹が立って
「出きないくせに言うな。」
とケンカになりました。すると翌週母は、大人のテニススクールに通いだしました。その時の母の行動にイラついたけど今ではテニスの話も出来るし、私の練習相手にもなってくれています。その時はわからなくても後になってわかる私への母の気持ちがうれしかったです。そこで、今日一日母が私にしてくれた事を考えてみました。まず朝、目が覚めない私を何度も起こすために部屋に来ました。ぼーとしながら台所に行くとご飯が用意してありました。この日は朝から部活だったので、外は暑いので冷えた麦茶を作っていました。食べ終わる頃には、着ていく服や荷物も用意されていました。朝の短い時間だけでもこんなにありました。私にとってのあたり前の朝は母がいてこその朝でした。よく母が
「あたり前の事って、ある意味恵まれている事なんだよ。」
って言います。正直この意味がピンとこないけど、きっと私の朝は恵まれているんだと思います。

では、逆に私が母に何をすればいいのか聞いてみました。すると母は、
「親にしてもらった事は、親に返すのではなくて、自分の子供にしてあげて欲しい」
と言いました。この言葉は、母が私を出産した後、体調が悪くて祖母にとてもお世話になりました。そのお礼がしたくて母は祖母に、
「何か欲しい物ある?」
と聞いた時に言われたそうです。この時母は、改めて親の愛情の深さと、自分が大切に育ててもらった事を感じたそうです。だから、今は、母がそのまた母からもらった愛情を家族にあげているのだと思います。そしてまた、私も大人になって家族ができたら同じように愛情のある家庭にしたいです。

でもやっぱり、母の顔をみると、イライラするし、何か言われると、文句を言ってしまいます。きっと母もこんな私に腹が立つ事も多いと思うけど、必ず毎朝私を起こしてくれてご飯ができています。

今はまだ素直に
「ありがとう。」
とは言えないけど、いつか親の気持ちがわかる時が来たら、感謝の気持ちをこめて言ってみたいです。