特別賞
「修学旅行の班決め」

大府市立大東小学校 6年

畑 美凪はた みなぎ

私の学校は九月に京都・奈良に修学旅行に行きます。私はこの修学旅行の班決めを楽しみにしていました。仲良しの子と同じ班になれたら修学旅行がとても楽しくなると思ったからです。

班決めの日、女子と男子に分かれてグループ分けをする事になりました。まず、二人組を作ってそれから四人組を作ろうと案が出ました。私は仲良しの子と二人組になりました。しかし、うまく二人組を作れない人もいて困った事になりました。どうしようかと女子で話し合っている間に、男子の方はグループ分けが終わってしまいました。みんなこのまま時間が過ぎていくのは良くないと思っているけれど、なかなか決める事が出来ませんでした。私は、だれかがゆずってくれるのを待っている様な空気がいやになってきました。二人組を作った友達と、
「どうする?」
「どっちでも良いよ。」
「別れる?」
「いいよ。」
と、話して私達が別々のグループに入る事にしました。これで女子もグループ分けが出来ました。私は、楽しみにしていたので友達と別のグループになるのは本当はいやだという気持ちと、グループ分けが出来てホッとした気持ちがごちゃまぜになっていました。

家に帰って、お母さんにこの出来事を話しました。お母さんは、私が班決めを楽しみにしていたのを知っていたので最初はびっくりしていました。そして私と友達の事をとてもほめてくれました。二人がした事は、自分の気持ちをおさえて他の人の事を考えるという、とても大きな事だよと言ってくれました。

私は、この出来事で色々な気持ちになりました。楽しみにしていたワクワクとした気持ち、グループ分けの時のモヤモヤとした気持ち、本当はいやだけど…という気持ち、自分達よりも他の人の事を考えられる気持ち。この気持ちは良いものばかりじゃないけれど、どの気持ちもとても大切だと思います。そして自分だけじゃなくて、友達も同じ気持ちになったかなと想像しています。あの時、「いいよ。」と言ってくれた事に、ありがとうと思っています。これからもたくさん話したり、一緒に遊びに出かけたり、ずっと仲良くしていきたいと思っています。そして私は今、修学旅行がとても楽しみです。