特別賞
「祖母の歩幅」

大府市立大府中学校 1年

横山 桃音よこやま ももね

私達は、いつも急いでいます。休むひまがないくらい、急いでいます。ですが、年を取っておじいちゃんおばあちゃんになると、急ぎたくても急げません。何をしても、ゆっくりになってしまいます。

私の祖母は、足が悪くて、つえをついています。なので、他の人よりも歩くのがずっとずっと遅いです。私が祖母と歩く時は、祖母の歩幅に合わせて歩きます。なので、いつもゆっくり歩いています。私は、そんな足の悪い祖母と歩いてみて、いろんなことに気がつきました。バリアフリーが進んで来ましたが、まだまだ生きづらい世の中だと思いました。まず、駅でも階段しかない所があったり、エレベーターがあっても、遠い場所にあり、かえってたくさん歩かないといけなくなり、とても大変だと思いました。トイレも、和式トイレの所もまだあって、祖母には使えません。祖母が、安心安全に暮らせる世の中になる事を願っています。

私は、どんなこともやる事が遅く、ゆっくりです。時間内に課題が終わらず、苦労することもよくあります。人よりゆっくり時間が流れているようで、遅くなってしまいます。親からは、いつも「早く、早く」と、せかされています。そんな時は、祖母みたいにゆっくり歩いてくれたらいいのになと思います。しかし、反対に親から注意されないように、気を付けようとも思います。そのためには、5分前行動をすることや時間を意識すること、すぐに物事に取りかかることを意識していきたいです。

私の歩幅も祖母と同じように、ゆっくりで人より小さいけれど、一生懸命歩いています。みんなは急いで歩いていますが、たまには立ち止まってみたり、人を気づかってゆっくり歩いてみたら、きっとすてきな世界がまっていると思います。人を思いやれる、また助け合える世の中になっていってほしいと心から願います。

私は、これからも祖母のとなりを歩いていきたいです。そして、祖母に困ったことがあったら助けてあげたいです。やさしい祖母がとっても大好きなので、ずっとずっと長生きしてもらい、楽しい時間をたくさん過ごしたいと思います。祖母のように、足の悪い人を見かけたら、すぐに手を差しのべてあげたいです。私は、これからも一歩一歩、前を向いて胸を張って、歩いていきたいと思います。未来はきっと明るいと信じているから。

あなたは、どんな歩幅で歩いていますか?