半田市教育委員会賞
「感謝の気持ちを忘れずに」

阿久比町立英比小学校 6年

伊藤 玲奈いとう れな

 私が通っている小学校では、地域の人との交流が、たくさんあります。一つ目は、月に一回、土曜日の午前中、勉強をしたり、習字や囲碁をしたりする「学び~ず」という会があります。もちろん強制ではなく、学年の始めに希望をとり、行きたい人が行くことになっています。私は一年生の時から六年生になった今年も参加しています。教えてくれる先生は、学校の先生ではなく、地域の人たちです。 私の祖父や祖母くらいの人たちや、父や母より少し年齢が上の人たちが先生です。一時間目は学年ごとに分かれて、自宅から持ってきた宿題などをします。分からない問題は、先生が教えてくれます。二時間目は、希望を事前に出し決まった講座に行きます。囲碁・将棋、英語、雑学、プログラミングなどがあって、私は「雑学」講座をとっています。先生は、毎回、「ヘー。そうなんだ、知らなかった。」という、ネタを教えてくれて、すごく勉強になるし、楽しいです。

 また、毎月、金曜日の第一週と第三週に、英比小学校に通っている児童のお母さんや、地域の人たちが「本の読み聞かせ」をしてくれています。毎回いろんな本を持ってきて、私たちに読んでくれます。今回は、どんな本を読んでくれるのか、ワクワクしています。 私の母も、この「すずらん」という読み聞かせの会員になっているので、たまに私のクラスに来て読んでくれることもあります。家事やいろいろ他にやらなければいけないこともあるはずなのに、こうして小学生のために時間を使ってくれて、とても感謝しています。

 毎日の通学の時には、「見守り隊」の人たちが、通学路に立ってくれて、私たちの安全を見守ってくれています。雨の日も、寒い日も暑い日も毎日です。すごいな、と思うことはまだあります。たくさんの児童の顔を覚えてくれていて、たまに風邪などで班の子が休んだりしていると、
「あれ、今日は 〇〇くんがいないな、どうした?」
と、声をかけてくれます。私たちの顔をちゃんと覚えていてくれているんだ、と思うとうれしくなります。私も、元気よく「見守り隊」の人たちにあいさつをするようにしています。他にも、ビオトープの整備をしてくださる人やトイレの清掃をしてくださる人たちもいます。今年も去年に続き、コロナのため「学び~ず」 や「すずらん」がすでに何度か中止になってしまい、とても残念に思っています。

 私たち小学生が安全で楽しく学校生活を送ることができているのは、いろんな人たちが、私たちをこうやって支えてくださっているからです。私たちのために、大事な時間を使ってくださっている、という感謝の気持ちを持って、卒業までの学校生活を送っていきたいな、と思っています。