特別賞
「コーチに教えてもらった事」

半田市立宮池小学校 3年

中村 空翔なかむら そらと

 ぼくは、ようち園の年長の時から、三年生になる今も、名古屋グランパスのサッカースクールに通っています。年長の時には、毎週土曜日にみよし市にあるあさひグラウンドへお父さんに運てんしてもらい、一時間半かけて通っていました。みよし市で練習していたので、スクールに通っている子どもたちは みよし市のまわりの地いきから来ている子がほとんどで半田から一時間半かけて通っていたのは、ぼく一人だけでした。まわりに知っている子がいなかったので、なかのいい友だちも出来ませんでした。しかし、その時数えてくれていたコーチたちは、そんなぼくを見て、ほかの子い上にたくさん話しかけてくれて、早くスクールのみんなとなかよくできるようにとてもやさしく気にかけてくれました。

 たとえば、練習がはじまる前は、遠くからぼくを見つけると、りょう手を大きくふって「そらとー、おはよう。朝ごはんちゃんと食べてきたかー。」「きのうは、ちゃんと早くねたかー。」「学校のしゅく題おわったかー。」などと、練習前できんちょうしているぼくに、とても元気よく声をかけてくれました。また練習中にぼくがいいプレーをした時には、「そらとナイス!」「そらと今のめちゃくちゃよかったじゃん!」と、ハイタッチをしてくれて、よく頭をくしゃくしゃとしてくれました。その時にコーチが言っていた、 「いいプレーをした時にはみんなでハイタッチしよう! なか間のプレーをちゃんとほめることができるせん手になろう!」という言葉が今でもとても心にのこっています。

 コーチのアドバイスのおかげで、ぼくはスクールのなか間とせっきょくてきにハイタッチが出来るようになり、しあいで点をとった時にはみんなでいっしょによろこぶ事が出来るようになりました。そしてコーチはぼくに、
「いいサッカーせん手より、いい人間になろう。」と教えてくれました。

  その言葉は、今でもぼくが一番大切にしている言葉です。グランパスのコーチたちがぼくに教えてくれた事は、どんなサッカーせん手になるかではなく、サッカーを通してどんな人間になるかという事でした。

 ぼくのゆめは、サッカーせん手になることです。けど、コーチたちに言われた通り、ただのサッカーせん手になるのではなく、人としてやさしさや気づかいの出来るせん手になりたいです。チームのなか間といっしょによろこび、だれよりもなか間の気持ちがりかい出来るせん手になりたいです。

 そして、せん手としてのキァリアが終わった後には、ぼくにたくさんの事を教えてくれたグランパスのコーチのように、地いきの子どもたちにサッカーだけではなく、「サッカーを通してどんな人間になればいいのか」という思いをつないでいきたいです。