特別賞
「私のかけがえのないもの」

南知多町立日間賀中学校 3年

鈴木 莉央奈すずき りおな

 私は離島、小さな島に住んでいます。 小さい頃から島で育ち、今では中学生にまでなりました。美しい海に囲まれていて、自然に触れ合うのが大好きでした。私の暮らしが、普通で当たり前なことだと思っていました。けれど、交流や将来について考える機会が増えるにつれてみんなの普通ではないことに気付きました。そこで、島を大切にしたい、守りたいという強い思いが芽生えてきました。

 私の学校は、修学旅行でPR活動を行っています。残念ながら今年は、東京へ行くことが難しいので例年とは違った形でPR活動を行いました。また、東京と島でつながるリモート交流という形で話す機会をプレゼントしてくれました。それも、一回だけでなく三回も経験することができました。そこで、何度も「島の人の温かさに魅力を感じました。」「子ども達の姿に元気づけられました。」「たくさん助けられました。」など人の良さを耳にしました。私は、他の場所にも優しい人はたくさんいると思います。けれど、他の人まで感じられる優しさは私の島が一番輝いていると思いました。この優しさをこれからも続けていってほしいです。そして、たくさんの人に島民の方の優しさや温かさに包まれてほしいなと思いました。

 小さくてたくさんの優しさがあふれている島な反面、外に一歩ふみ出すのにとても勇気が必要だと思います。私自身、「ダンス」と出会い島の外へ出ることができました。初めは不安と緊張でいっぱいでした。しかし、船、電車を一人で乗る経験を積んだり、今までとは違うメンバーと踊ることができました。これは、ダンスの先生にすすめられて始めの一歩を踏み出すことができたからこその経験でした。今ではとても感謝しています。また、母からは「いい経験できてよかったね。」と言ってもらえました。

 人生で生まれて初めて行うことは、誰もが恐れていると思います。そこで勇気をもって行動するか、しないかで自分の見る景色を自分の手で変えることができます。小さな勇気を持ち、自分を信じて行動してほしいです。

 私は島という小さな世界から自分の視野を広げることができました。島の子や出会ったメンバーから憧れられる存在に少しなれました。これからは、今まで以上に人との関わりを大切にし、勉強に励んでいきたいです。そして私の夢である、たくさんの人の命を救いみんなが笑顔になれる看護師になりたいです。そこで、島の子にたくさんの希望を与えられるカッコイイ人になりたいです。