私はこの夏、髪を切りました。三五センチ程の髪を切ったので、ロングヘアからショートヘアになりました。
私が髪を切ったきっかけは、友達に「ヘアドネーション」をしている子がいたからです。 私が小学四年生のころに、とても長かった髪を、バッサリ切った友達がいて、そこで初めてヘアドネーションについて知りました。ヘアドネーションとは、三一センチ以上の髪を切って、寄付します。その寄付された髪で、ウィッグを作ります。そのころは、ヘアドネーションをする気はありませんでした。でも、ある動画を見て私はヘアドネーションをすることを決意しました。
私が見たのは、女性の方がヘアドネーションをする動画でした。その女性の方は、「誰かが喜ぶ顔を思い浮かべて髪を伸ばしてきた。私達は生きていれば髪は伸びるから、これがない子達をやっと笑顔にできる。」と言っていて、その言葉に心を打たれました。その女性の方は、ニュースでヘアドネーションのことを知ったそうです。八歳の男の子がヘアドネーションをしていて、こんなに小さい子でも、人のためにすることに感動したと言っていました。
女性は七十センチも髪を切っていました。私はその女性も、男の子もとても素敵な方だなと思いました。私もその二人や、友達のように、人のためになることをしたいと考えました。
脱毛症の方の辛さは、私にははかり知れないと思います。実際になった方は、相当なショックを受けると聞きます。でも、少しでも笑顔を取り戻して、喜んでくれたらいいなと思います。
私の髪は腰辺りまであったのが、肩よりも上の長さになりました。前まであった髪の重さがなくなって、とても新鮮でした。束になって切られた髪を見て、改めて役に立つ喜びを感じました。私も少しは人の役に立てた気がして、清々しい気持ちになりました。
私がヘアドネーションを通して学んだことは、人のために行動する大切さです。私がしたことは決して大きなことではありません。 でも、人の役に立てた気がして、嬉しかったです。 私は人のために行動するのは、思っているよりも難しいと思います。でも喜んでもらえると、自分まで嬉しくなりますよね。 だから、人のために行動するのは自分のためでもあると私は考えます。
私にとって、髪を短く切ることはとても勇気のいることでした。でも一歩踏み出したことによって、人の役に立てているんだと少し自信がつきました。私の髪で、困っている人の笑顔が一人でも増えると嬉しいです。