
「認知症の人とその家族を支えながら 〜相談活動を通して〜」
「呆け老人をかかえる家族の会」が設立されてから26年が経過した。
現在は「認知症の人と家族の会」に名称変更し、全国の支部で様々な取り組みが行われている。
愛知県支部では、介護者の相談交流会(つどい)や認知症の電話相談、
介護者のための講座(家族支援プログラム)、介護についての情報交換や
家族の交流が行われているほか、近年は地域行政のサポートも加わり、
地域でのネットワークづくりに動いている。
若年期のものも含め、認知症患者の数は増加傾向にある。
それとともに介護人口も急激に増加しており、
だれもが介護しなければいけない時代に入ってきている一方で、
介護保険の改正によって、むしろ介護負担は増加している。
認知症患者にとって、介護の質を左右する介護環境を整備することは
最も重要な点である。家族の介護負担の軽減も含め、地域やいろいろな人たちが
連携しながらサポートしていく体制をどのように作り上げていくかが重要な課題だと考えている。