特別賞
「タガメのえさ」

武豊町立緑丘小学校 3年

菅田 成人

まず、ぼくは、タガメを買いました。買ったりゆうは、めずらしいからです。でも、やってしまったことがあります。それは、タガメをうっているお店の人が、
「金魚とか、生きているものを食べるよ。」
と、言ったから、夜店でつった金魚を、タガメにあげてしまいました。ぼくは、金魚がタガメに食べられている様子は、金魚にとってかわいそうだと思いました。次にバッタも水の中にしずめたらかわいそうだったので生きていないものを、ゆらして食べさせることにしました。タガメは、しんだ物でも目の前でゆらせば、がしっとつかまえて、たんぱくしつをすいます。それがわかってぼくは安心しました。

ぼくは、さいしょ、ばくばくばく食べると思ったらたんぱくしつをチューチューすって食べるから、びっくりしました。ぼくは、ばくばく食べるより、チューチューすって、食べられるほうがやだと思います。まだ丸のみされたほうがまだましだと思いました。でもタガメも生きなきゃいけないから、エサをころして食べるのはしかたがないことだと思います。

そういえばぼくも、牛・ぶた・鳥・魚など生きているものをころして食べているから、タガメと同じだということに気がつきました。

ぼくは、お母さんといっしょにすごく考えました。いのちの大切さや、相手の気もちなどについて、ぐたいてきに考えました。ぼくは、お母さんとタガメごっこもやってみました。お母さんがタガメで、ぼくは、お母さんの目の前で、ひらひらしていたら、いきなりおそってきました。そして、いろんな所をチューチューすわれたら、心ぞうがまひしてしまうぐらい気もちわるかったです。知らないうちにいきなりおそってきたから、すごくこわかったです。タガメはいつも、全く動かずしんだふりをしているみたいだから、金魚やバッタも、ものすごくこわかったと思います。

タガメのエサのために、魚をとりにたけとよこうにいったり、お母さんにたのんでねったい魚やさんに聞きに行ったり、いろいろくろうしましたが、今は、スーパーで買ったぜんめをタガメの目の前でひらひらさせて食べさせています。これなら、ぼくが牛肉やぶた肉を食べるのと同じだと思います。

タガメや金魚やバッタのおかげで、ぼくはいのちのことをいっぱい考えたら、すごくよく分かってきました。さいしょは何も知らないで、めずらしさだけで買ってきて、タガメのおせわは大へんだったけど、飼ってよかったです。そして、ぼくも牛肉・ぶた肉・鳥肉などを、だいじにおいしく食べたいと思います。