半田市長賞
「壊れやすい地球」

半田市立亀崎小学校 6年

間瀬 嗣巳

ぼくは、漫画を書くのも読むのも大好きです。漫画は自由に想像できるからです。中でも手塚治虫の漫画は好きです。ブラックジャック、ジャングル大帝。

愛・地球博が開催され、ささしまサテライト会場に手塚治虫のコーナー「ガラスの地球を救え」があることを知りました。地球がガラスとはいったいどんなことなんだろうと思い、母と一緒に出かけました。

プラネタリウムで、手塚治虫が考えていた「もしも」大空や宇宙を自由に飛び回ることができたら。動物達と話すことができたら。と空想の世界を楽しんで考えて見てくださいと言う内容でした。

空想の世界を思い浮かべると、自然がいっぱいで、みんなと楽しく遊ぶことができるすがすがしい場面です。空想の世界は、いつも美しい自然が出てきます。

しかし現実は、科学の進歩による自然破壊やエネルギー問題です。

科学の進歩で暮らしやすくなったようで、暮らしづらくなったのか。こんな状態にしたのもぼく達人間です。

夏の暑い日、スイッチ一つでクーラーが入り涼しくなる。ああいい気持ち。ぼくは快適です。でも外は暑い。ファンの所は熱風が出ています。

母がよく言います。
「本当に、今はいいよね。お母さんの小さい頃なんて、クーラーなんてなかった。扇風機だけだったよ。まあ道路もほそうじゃない所が多かったから、こんなに照り返しもなかった。だから水をまくと土の匂いがプーンとして、何か涼しいって感じだった。」 と言います。

考えてみると今は何でも電気・ガスのスイッチ一つで終わります。

でもこの生活が当たり前で、幸せだと思っています。当たり前ってなんだろう。

今だけの幸せでいいのかな。未来の幸せを考えながら進んでいかないといけないことに気付いたように思います。

物が沢山ある、食べるのにも困らない、今の幸せのためにどんなぎせいがあったんだろうか。森やそこに住んでいた動物はどうしたんだろう。もっと大きく考えれば地球全体が科学の進歩によってくずれてきてしまったように思います。

ガラスは落としたら割れてしまう、使ったらきれいに洗わないと汚れが残ってくもってきます。

地球も同じで、じょうぶそうにみえても壊れやすい。美しい自然、豊かな生活をすごすために、今ぼくにできることは、ゴミを分別する、暑いからといってすぐにクーラーを入れない。小さいことからしっかりやろうと思いました。

このように考えたのも、手塚治虫の「もしも」に出会ったからです。これからも出会いの中からいろいろ考えてゆきたいと思いました。