特別賞
「充実した一日」

知多市立東部中学校2年

田中 彩月たなか さつき

 今、どんどん進化してきて、便利アイテムとして使われているスマホ。連絡をとったりゲームをしたり、調べたりするなど使い方はさまざまですが、もし、それがなくなったらどうしますか。

 私は、テストの点が悪いからという理由で、親に、スマホやテレビゲームの使用時間を一時間十分にするという制限をかけられています。正直、きついなと思っています。目の前にあるのにというもどかしい感情やいじりたいという気持ちでいっぱいです。毎日毎日、時間をどうにかしてつぶそうと考え、勉強したり、ピアノを弾いたり、絵を描いたり、テレビを見たりして過ごしていました。

 すると、あるとき、
「案外、スマホがなくても生活できるし、逆に毎日充実してるかも。」
と気がつきました。よく考えれば、勉強はすればするほど力になるし、ピアノを弾くことも絵を描くことも楽しいし、テレビのニュースでは、最新情報を手に入れて、社会状況を知ることにつながっています。スマホの制限があったからこそ気づけたことです。

 スマホを触っている時間は、とても楽しいし、暇つぶしに最適です。しかし、その暇つぶしの方法を少し変えて、スマホから手を離してみると、一気に視野が広がったような気がしました。日々、挑戦できるはずだったことが、今まで、スマホに遮られていたのかもしれません。

 もちろん、スマホを触ることによって、そこから得られることだってあります。しかし、休日など、たっぷり時間がある中で、何時間も何時間もスマホに使うなんて、それはもったいないのではないでしょうか。一度スマホから手を離して、周りを見渡してみて下さい。意外と、身近なところに新たな発見があるかもしれませんよ。いつもスマホに使っている時間を自分の挑戦の時間に使ったり、自分の趣味の時間に使ってみても良いかもしれませんね。

 私は、スマホという便利アイテムが手から離れることを恐れていました。しかし、実際手放してみると、きついこともありましたが、新しい発見をして過ごすことができました。便利がなくなれば、それは不便となります。しかし、そこで不便って嫌だなと、とどまるのではなく、マイナスをプラスにとらえ、自分の意思で不便を便利に変えるのです。そうすれば、きっと視野が広がり、もっともっと充実した毎日を過ごせるのではないでしょうか。

 これからは、マイナスのときも視点を変えることでプラスになるように工夫し、前向きになれるように頑張りたいです。