親子で考える就職活動|保護者の方へ|日本福祉大学後援会

親子で考える就職活動

親子で考える就職活動

保護者の皆様は就職活動に対し、どのようなイメージをお持ちでしょうか。「自分の能力を試したい」「経済的に豊かになりたい」と思い、今も社会の第一線で活躍されている方も多いかと思います。しかし、現在は、働くことに対する価値観が大きく変化していく過渡期であり、ワーク・ライフ・バランスがとれる働き方を希望する学生も増えてきました。
 就職活動の方法も変化しており、リクルーター制やハガキが主だった採用活動はインターネットに切り替わっています。インターンシップを行い、将来有望な学生と接触を図る企業も増えており、現在の就職活動は情報戦となっています。
 学生はもう子どもではありませんが、保護者のサポートが時には重要となります。本ページには参考となる情報をいくつか掲載していますので、ぜひご覧ください。

親子で考える令和時代の就職活動

就職部長からのワンポイントアドバイス

就職活動の情報がインターネットに溢れていますが、膨大な情報量に振り回されてしまい、準備が疎かになってしまう学生が少なからずいます。就職活動の方法は変化しましたが、自己分析や業界・職種分析など就職活動の根本は変わりません。将来の人生を見据えて、着実に就職活動に備えることが重要です。

就職活動はなにから始めたらいいですか?

最初に大切なのは「自分を知ること」と「企業・法人を知ること」の2つです!

自分を知る

自分を知る

就職部長からのワンポイントアドバイス

過去のことだけからではなく、未来のことも想像し、目指すべき自分を考えることで、 これまで気がつかなかった、なりたい自分の特徴も考えることで、より深みのある自己分析ができます。

就職活動の全てが自己分析から始まります。

自己分析は、自分の軸を明確にするために重要です。仕事を選ぶ際のポイントにもなります。そして、自分を知ることで、自分のことを他人にわかりやすく伝えることができます。そのことは、就職活動のエントリーシートや面接など、多くの場面で必要になってきます。自己分析は内省的な作業のため、中には行き詰まる学生もいます。自分では気づかない価値観・長所、短所を親として、決めつけるのではなく、対話を通じて具体的に伝えてあげてください。

就職部長からのワンポイントアドバイス

長所は○○です。それは××だからです。というように、具体的に価値観、長所、短所をあぶり出すことで、明解な自己PRができるようになります。

業界・企業・職種を知る

業界・企業・職種を知る

就職部長からのワンポイントアドバイス

「働くこと」は自分が望む生活を営むための手段であると思いますが、一方で、「働くこと」は他者や社会とつながり、自分を成長させることができる重要なものだと思います。

視野を広げて、多くの企業を調べましょう。

消費者として触れたことのある企業以外にも、世の中には様々な企業・法人が存在しています。そこでは多くの職種の人が、色々な働き方で働いています。一般には有名でなくても、優良企業は多くあります。法人もまた同様です。企業研究では、それぞれの企業・法人がどんな人物を求めているのかをしっかりと研究していき、自分の強みを活かせる企業を探していくことが大切になってきます。保護者の方は、学生に、自分の仕事についてもどんな仕事しているのか、どのようにして仕事を探し、選んだのかについてできるだけ、具体的に話してあげてください。会社というもの、社会人の先輩としての職業感、やりがいなどを伝えてあげてください。

就職部長からのワンポイントアドバイス

そもそも企業の調べ方がわからない学生が少なからずいます。そこで、どのような基準や方法で仕事を探して、選んだのかということをご両親の体験(成功談、失敗談を含む)から学生にアドバイス頂ければと思います。また、それを振り返ることで改めて子どもの就活を考えてもらえると思います。

専門職の仕事を研究しよう!

専門職の仕事を研究しよう!

業界研究会

学部ごとに、就職希望者が多い「企業」「福祉(高齢者・障害者・児童・保育)」「医療(MSW・PSW)」「公務員」分野の研究会を独自で実施しています。業界ごとの就職活動の特徴がわかるため、より効率的かつ効果的に準備を進めることが可能です。また、資格取得を目指す学生に対応した、各種試験対策講座を安価で提供しています。さらに教員を目指す方には、教職課程センターが教職採用についての研究会やイベントを実施しています。

<参考>キャリア開発講座(CDP)
https://www.n-fukushi.ac.jp/cdp/

地元での就職活動も安心!

Uターン就職ガイダンス

全国型大学である本学には、すべての都道府県をカバーする57の地域同窓会が存在し、就職支援を行うためのネットワークを築いています。地元就職希望者には「Uターン就職ガイダンス」を通し、地域同窓会ネットワークの活用方法や地域情報などを提供することで、地元での就職を支援しています。また、大学と同窓会の共同事業として2019年度より「Uターン就職支援制度」が立ち上がりました。条件を満たす学生には就職活動にかかる交通費の援助も行っています。

<参考>Uターン就職支援制度
https://www.n-fukushi.ac.jp/career/uturn/

知らなかった業界や企業に出合う!

学内合同就職説明会

日本福祉大学生の採用意欲の高い企業や法人等にお越しいただく就職採用説明会です。仕事の魅力はもちろん、採用選考のポイントなどの話も聞くことができるため、参加をきっかけにその後の採用に結びつくケースもあります。

就職活動はどれぐらい経費がかかるのだろう?

就職活動にはおよそ10万円程度の費用(交通費やスーツ代等)がかかります。

コロナ禍の現在では、コロナ前と比べて約およそ4万円少ない金額ですが、やはり一定の費用はかかります。この費用を捻出するため、アルバイトの時間を増やし、結果として就職活動に集中しきれない学生が一定数おります。「親に迷惑をかけられない」と金銭的な援助のお願いをすることに対し、抵抗を持つ学生が例年おりますので、ぜひ保護者の方から「就活費用に困ってない?」とお声がけいただければと思います。

就職部長からのワンポイントアドバイス

コロナ禍の影響から説明会や1次面接はインターネットを使用したWEB方式で行い、最終面接は対面方式で行う企業、事業所が増えています。そのため、インターネットの通信環境、カメラ、マイク、照明などの用意が欠かせません。また、WEB方式や対面方式に関わらず、身だしなみを整えることも重要です。身だしなみは衣服販売店、美容院・理髪店で相談しても良いでしょう。

保護者との関わりでよかったこと・嫌だったことって?

学生にとって、親が一番頼れる存在!気持ちよく就職活動ができる環境づくりをお願いします。

「就職活動時、誰に1番相談しましたか」と学生に尋ねると、保護者と回答が寄せられるケースが最も多いです。「相談して嬉しかったこと・役に立ったこと」を尋ねたところ、「他己分析をしてくれた」「社会人の先輩として、企業分析を手伝い、視野を広げてくれた」などの回答があります。客観的に見た自分を教えてもらうことで、自分の価値観や長所を発見できるケースはよく見られます。また、学生はTVCMやネット広告、大衆向け商品を扱う「B to C」の企業は知っていますが、「B to B」の企業はあまり詳しくありません。しかし、「B to B」は数多くあり、また優良企業も少なくありません。特定の業種に固執するのではなく、広い視野に目を向けられるよう、社会経験豊富な保護者からぜひアドバイスを贈っていただければと思います。

他にも、ES(エントリーシート)の書類選考や面接で落ちた場合、メンタルが落ち込んだりする学生は少なくありません。この場合は、外食や気分転換など、積極的に声をかけてあげてください。

一方、「保護者との関わりの中で嫌だったこと」という問いに対しては「自分の考えを一方的に否定された」「価値観を強要された」などの意見が寄せられました。就職活動で大変な思いをしている学生にとって、身近にいる保護者がストレスになってしまうのは好ましくありません 。また 、それが子どものためを思ってしていることならば、なおさら本末転倒です。否定から入らず、話しを聞いてあげることを心掛けていただければと思います。

就職部長からのワンポイントアドバイス

多くの学生は就職活動で不安に駆られますが、大事な事に取り組むときに不安に駆られるのは当たり前のことと言えるでしょう。しかし、過度に不安につきまとわれる場合には、ゼミの先生やキャリアアドバイザー、キャリア開発課に遠慮なく相談するよう伝えてあげてください。

▼日本福祉大学キャリア開発課はこちらから
https://www.n-fukushi.ac.jp/career/

戻る