■ 第3回 ■
作業療法学科4期生 山田 隆司
アンドレ(* 真瀬戸くんのこと.うちの娘がそう呼ぶ)からバトンを受けました山田です。
高浜専門学校を卒業して以来『楠メンタルホスピタル』で働いています。
*)リレー随想「第2回」を書いた“作業療法学科11期生の真瀬戸さん”のこと。
『楠メンタルホスピタル』は精神科単科の病院で、主に病棟と外来での作業療法(OT)を担当しています。
最近では、数年前に設置された急性期治療病棟、そして今後の精神科医療の中心となりうるアウトリーチへの対応に追われています。
他では、長期慢性期患者への対応・就労支援・家族支援・認知症対応など幅広く動き回ったり、OTのフットワークを活かし、地域交流や地域防災などに対しても関わっています。
様々な関わりがきっかけとなり、外部での講師などの依頼を受けることも多くなってきました。
他の職種と混ざり合いながら10年以上も働いていると“OTのことだけを考えていれば良い”という訳にはいかない状況なのですが、
これから自分がやりたいこと/やってみたいこと、足りないと思うこと、新たに学びたいことなどが見えてきて、
今は、自分自身のゆとりや時間が欲しいと感じています。
本業以外では、自身の罹患する「Charcot-Marie-Tooth(シャルコー・マリー・トゥース)病」の患者会を立ち上げて5年となり、
高浜専門学校に在学している頃から「当事者活動」を展開して13年が経ちました。
平成24年に行われた「第11回 卒後研修会」では自身の『障がい受容』について、押富さん(作業療法学科5期生)と一緒に発表させてもらいました。
また『当事者セラピスト』として、厚労省や文科省の研究班に呼んでもらったりもしています。
自身の身体での貴重な体験を“OTとしての知識経験”と融合させ、社会を変えていけないだろうかと画策しているところです。
鈴木明子 元校長が『OTの可能性は無限大』とおっしゃっていたように、自分自身の役割を探しつつ、OTとして活動していきたいと考えています。
支えてくれる友人や同僚や支援者たちに感謝。何よりも恩師・同窓生と、家族・妻子にありがとうを忘れず、日々を過ごしています。
次回は尊敬する同級生の竹内佳子さん(OTR)にバトンを渡したいと思います。
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